皆さんは、蛸(たこ)という生き物をしってますか。 海の中に棲む生き物で、足は8本、体はグニャグニャと柔らかく、危険を感じると墨を吹き出す面白い生き物です。 日本では蛸をよく食べますが、蛸を捕まえる方法の一つに蛸壺漁というものがあります。 蛸壺漁は、まず蛸が入りそうな大きさのたくさんの壺に、ロープをつけて磯の周辺や砂利場の海に沈めます。 その後、一日置きくらいに船で引き揚げに行き、壺の中に入った蛸を捕まえるのです。 蛸にとっては、壺の中は天敵から攻撃を受けにくく、とても居心地のいい場所のようです。 このお話は、蛸の女の子『オクティ』と蛸壺軍団『ツボーズ』との闘いの物語。 さあ、はじまりはじまり。 ここは、日本のあとる海の中、小さな子蛸のオクティはいつも岩と岩の間にしがみ付いて生活をしていました。 オクティはたまに岩と岩の間から出て、小さな貝や蟹や魚を捕まえて食べていました。 ある日、オクティが餌を探していると、目の前に壺が落ちていました。 「あれ?昨日はなかったのに、どこから流れてきたのかしら?」と思いました。 すると、少し年上の蛸が近寄ってきてオクティに言いました。 「やあ、オクティじゃないか。どうしたの?目の前にずいぶん住み心地の良さような壺があるけど、いらないなら僕が使うよ。」 年上の蛸はそう言って、あっという間に壺の中へ入っていきました。 「うわぁ、これはいい壺だ。居心地がとてもいいよ。」と、壺の中から聞こえてきます。 オクティも壺に入ってみたくなりましたが、年上の蛸はそこをどきそうもないので、諦めました。 オクティが餌探しを続けようと、その場所を離れようとしたとき、壺にロープが巻いてあることに気が付きました。 そのすぐあと、ゴトゴトと音を立てながら壺が浮き上がりました。 ロープもピーンと張っていたのでオクティはこの壺が罠であったことに気が付きました。 年上の蛸は、「うわーーーーー!」と叫びながら海の外へ引き揚げられてしまいました。 気が付くと、オクティの周りには他にもたくさんの壺があったようで、次々と引き揚げられていきました。 壺の一つがにやりと笑い、「ヒッヒッヒッ、今日もいい蛸が獲れたぞ。俺たちゃ、ツボーズ。最強軍団。」と不気味に言い放っていきました。 ...
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